フィアット600e試乗レポート新境地

フィアットの新型電気自動車『600e』を試乗した体験についてお話しします。これまでのフィアットのイメージとは全く異なる印象で、その乗り心地や走行性能に驚かされました。試乗する前は、フィアットの電気自動車と言えば『500e』が代表的でしたが、『600e』は明らかに別物です。

600eはe-CMPプラットフォームを採用しており、特にその乗り心地が素晴らしいです。街を走る際、スムーズでフラットな感覚を味わい、フィアット特有の弾むような印象がなく、落ち着き感がある走りに変わっていました。運転中に気づいたのは、なんとプジョーを思わせる快適さ。カタログ上の航続距離は493kmとされていますが、実際に試乗した際には400km程度の充電で出発し、リアルな走行感がありました。

また、パフォーマンスも素晴らしく、モーター出力は156psで、意外にもキビキビした走行が楽しめました。加速感も非常に良好で、ハンドリングはフィアットらしさを保ちながらも、より安心感のある運転ができます。特にスポーツモードでは、車の動きがより活発になり、楽しいドライビング体験を提供してくれました。

内外装にはイタリアンセンスが溢れていて、シートのデザインやカラースキームは美しく仕上がっています。リアビューミラーはカメラ映像がデフォルトになっているものの、私には少し使いにくかったですが、全体的にはとても満足感の高い試乗体験でした。

総じて、『600e』はフィアットの新たな挑戦として、とてもよくできたクルマだと感じました。電気自動車の未来を感じさせる一台ですし、次世代のフィアットを代表する存在になる予感がしています。まだ試乗していない方には、ぜひ一度乗ってみてほしいと思います！

2024年11月08日 18時24分