LMDh規定を巡るV8ハイブリッドの魅力

LMDh規定で差をつけるV8ハイブリッド車両について、2024年のWEC世界耐久選手権に参戦するBMWMハイブリッドV8（BMWMチームWRT）とキャデラックVシリーズ.R（キャデラック・レーシング）が似たブルー系のカラーリングを纏っていますが、外観や内部の違いが注目されています。ダラーラ製のシャシーを共有しつつも、それぞれの車両に特徴的なデザインやエンジンが取り入れられ、競い合いの様子が興味深いです。

LMDh規定に基づいて製作された車両は、外観が異なっていても内部は共通しており、「外観は別物、中身は同じ」という意味深な側面を持っています。この規定を活かし、今季は9つのマニュファクチャラーが参戦し、多様なマシンが競り合う様子が楽しみです。

特に興味深いのが、ポルシェとランボルギーニがマルチマチックとリジェのシャシーを選択し、独自の開発を展開している点です。この戦略が相まってポルシェは好調な走りを見せ、ル・マン制覇に向けて期待が高まっています。

LMDhマシンは各メーカーのアイデンティティを表現する面が強く、外観からもその独自性が感じられます。特にキャデラックの5.5リットルV8自然吸気エンジンの轟音はアメリカンスタイルを堪能できる要素となっているでしょう。

今季のWEC／ル・マンでは、LMDhマシンの開発が進化を遂げ、バンピーなコースでも優れた挙動を見せているとの報告があります。外見の異なる車両にはそれぞれの「らしさ」が内部に内包されており、競技全体に新たな興奮をもたらしています。

自動車レースファンとして、今後のWEC世界耐久選手権やル・マン24時間レースでのLMDhマシンの活躍に期待が高まります。技術的制約に挑戦しながら、各メーカーが独自性を表現する様子が、レースの魅力をさらに引き立てています。

2024年06月14日 19時21分