メルセデス Gクラス EV試乗レポート

メルセデス・ベンツのGクラスが全モデル電動化されたことで、新たに登場したEVモデル「G580 with EQ Technology」の試乗を体験しました。この車両は、従来の燃焼エンジンモデルよりも優れた性能を発揮しており、特に馬力とトルクにおいて顕著な進化を遂げています。試乗場所は本格的なオフロードコースで、渡河や急坂走行、モーグルコースの走行まで体験できるとても貴重な機会でした。

EVモデルの魅力の一つは、その高トルクによる力強い加速感ですね。特に、1164Nmのトルクは驚異的で、どんな状況下でも力強く走行できました。印象的だったのは、どれほど急な坂道でも自動で登れるローレンジ機能で、運転のストレスを感じさせず、むしろ楽しみながら進むことができました。

また、G580の新機能のひとつである「Gターン」や「Gステアリング」もかなり特別な体験でした。狭い場所でも360度回転するGターンや、4輪操舵に近い操縦性で小回りが効くGステアリングは、オフロードでの楽しさをさらに引き立てています。そして85cmの水深まで進入できる能力も、EVならではの性能を示しています。

内装はメルセデスの高級感が際立っており、ナッパレザーシートや最新技術のMBUXシステム、タッチコントロール機能が全体の豪華さを引き立てています。さらには、前方視界が取れない急坂でもカメラ機能で視界を確保できるなど、先端技術満載の設計には驚くばかりです。

デザインもEVならではの新しいエレメントが加わっており、見た目にも違いが感じられましたが、Gクラスらしい頑丈さはそのまま。特にドア開閉時のしっかりとした感触は、多くのオーナーが愛するポイントだと思います。

こうして新しいEVモデルの試乗を通じて、Gクラスの魅力が進化していることを実感しました。価格も競争力があり、高性能なAMGよりもリーズナブルに提供されているのも嬉しい点です。都心部でも人気が高いこの車両は、どんな環境でも頼れる性能をこれからも見せてくれることでしょう。

2024年12月02日 21時22分